うつ病とシステムエンジニア 後半

今回は ”うつ病とシステムエンジニア” の続きとなります。
前回 「システムエンジニアは うつ病になりやすい この説は本当か? また それはどうしてか?」
ということについて 私の考えは 「その通りだと思います」 とお話しました。
理由のひとつとして システムエンジニアは
”頭のなかで考え、空想し続けること” を日々行っているから ということもお話しました。
今回は その他の理由として もうひとつくらい挙げたいと思います。
それは ”常識の崩壊” ということです。
常識の崩壊 うーん すこし大げさですね ^_^;
ご存知の方もおられると思いますが パソコンやシステムといったITというのものは すべて 0 か 1 で表現されます。
(ひと昔 マトリックスという映画で 緑色の数字が流れてましたよね。)
実際は 0 や 1 ではなく コンデンサに電気が溜まるか 溜まらないか といった話なのですが。
例えばみなさんが使用している ハードディスクHDDも同じで 磁気塗料が塗られたディスクを区画整理し
その1区画(セクタ)の磁気の向きが N か S ということで 0 か 1 を判断しているわけです。
いやいや このような細かい話がしたいわけではなくて ^_^;
お話したいのは 2進数 についてです。
先述したように 0 と 1 で表現する これが2進数です。
ITではこれが基本中の基本となるわけです。
私たちが普段使用している数字というのは10進数で 0、1、2,3 ~ 9 です。
私たちが普段 疑問をもたず使っている 9 という数字は 2進数 では 1001 となります。
2進数には 0 と 1 しかないため 繰り上がりが数回おこって 1001 となるわけです。
他にも 8進数 や 16進数 が ITの世界ではよく使われます。
これだけを聞けば 「ただの数字の変換でしょ」 と思われる方もいると思いますが
ITには同様のことがたくさんあり このように
”見る角度を変えることで 全く異って見える” ということに気付き易くなります。
今まで当たり前と思っていた常識が 実は違うのではないか と思い始めます。
このことに 前回の ”頭のなかで考え、空想し続けること” という特性が加わると
すべてのことに対して疑問をもつ ような考えになるわけです。
普段なにげもなく話している ”話す” という行為 なぜ特段考えずに言葉がでてくるのか?
”歩く” という行為 なぜ何も意識せずにバランスをとって移動することができるのか?
さらに進むと
”見る” という行為 そもそも見るとは何なのか?
目を通した映像を脳が処理・判断しているのわけで では 見る と 夢 はどこで区別できるのか?
とこのように 考えることが止まらない わけです ^_^;
すべてをロジックで考え正解を出そう とすると とうぜん正解に辿り着けないものもあり 不安になる ということになるのではないかと思います。
現実は そんなことを知らなくても特に問題なく生活できる のですが(笑)
このような思考パターンは システムエンジニア に多いのか 私固有のものか それはわかりませんが
ロジカルに考えるという意味においては エンジニアに多い気がします。
今回 私が言いたいことは ”常識の崩壊” とは ”別の見方を覚えること” 気付きだということ です。
そして それは 今まで積み上げてきたものが崩壊し不安になるようなものではない ということです!
また もうひとつ言っておきたいことは
どんなことにでも 正解に辿り着かなくても生きるうえで特に問題ない ということです!
この2つは ”心の病気” を克服するうえで とても大切なことだと私は思います。
なので 「答えのないことは考えない」 「自分が心地よいことを考えるようにする」 これです!
気楽にたのしく が一番です !(^^)!